FXに関する用語をわかりやすく紹介!

FXの学習を始めると、未知の専門用語が数多く出てくることで難解に感じることでしょう。

しかし、FXを始めるにあたって必要となる用語はそれほど多くはありません。

今回は、FX初心者が知っておくべき最低限の用語を選び出しました。これがあなたのFX学習の参考になればと思います。

FX取引における必須の用語を理解する

以下にFXの取引に絶対に理解しておくべき用語を紹介します。

円高、円安

円高とは円の価値が上がった状態を指します。例えば、1ドル=100円から1ドル=80円になると、それは円高の状況と言えます。

円安とは円の価値が下がった状態を指します。1ドル=100円から1ドル=120円に変化したとき、それは円安の状況となります。

BID(ビッド)、ASK(アスク)

BIDはトレーダーが売却する際の価格を、ASKはトレーダーが購入する際の価格を指します。

一般的に、FX会社はこれらの価格をわかりやすく表示しています。

pips(ピップス)

「pips」は「percentage in point」の頭文字を取り、その複数形を指します。

これは通貨の単位として頻繁に使われるため、覚えておくと便利です。

1pipがどのくらいの価値を持つかは通貨ペアによります。

ドル/円やユーロ/円の場合、1pip=0.01円(1銭)、10pips=0.1円(10銭)、100pips=1円となります。

一方、ユーロ/ドルやポンド/ドルでは、1pip=0.0001ドル(0.01セント)となります。

レバレッジ

これは口座の資金を超える取引を可能にする仕組みです。国内のFXでは、個人口座におけるレバレッジの最大倍率は25倍と定められています。例えば、レバレッジ25倍を用いると、100万円分の通貨を取引したい場合でも、最低でも4万円の資金が口座にあれば取引が可能となります。

証拠金

これは取引口座に入金された資金のことを指します。取引に必要な最低限の資金を必要証拠金と称します。証拠金維持率は、「純資産÷必要証拠金×100(%)」の公式で計算され、その率によってロスカットが作動します。

ロスカット

証拠金維持率が各取引会社が設定したロスカット条件を下回ると、持ちポジションが強制的に決済される仕組みを指します。これにより損失の拡大を防ぐことができます。しかし、相場が急速に変動する場合、ロスカットが間に合わず証拠金を超える損失が生じる可能性があります。

追証(おいしょう)

追証は追加証拠金のことを指し、証拠金維持率が一定以下になると、一定の期日までに追加資金を入金する必要があります。指定の期日までに入金しないと、ポジションが強制決済されます。

ポジション、建玉(たてぎょく)

これらは通貨を保有している状態を指します。買い注文を保有することを買いポジションやロングポジション、買い建玉と言います。逆に、売り注文を保有することを売りポジションやショートポジション、売り建玉と言います。

スプレッド

スプレッドは売値と買値の間の価格差を指します。スプレッドが小さいほど効率的なトレードが可能であり、これは実質的な手数料として働きます。

スリッページ

新規注文時に市場の変動などにより、指定した価格と実際の取引価格との間に差が生じる現象をスリッページと言います。

ロールオーバー

この用語は、その日のうちに決済せず、次の日に持ち越すことを指します。この行為はオーバーナイト取引とも称されます。

スワップポイント

スワップポイントは、二つの通貨間の金利差を指します。ロールオーバーを行ったときにスワップポイントが発生します。金利の高い通貨を購入し、低い通貨を売るとスワップポイントを得られます。逆に、金利の低い通貨を購入し、高い通貨を売るとスワップポイントを支払う必要があります。

FX取引における主要な用語の解説

以下に、FX取引で頻出する主要な用語を紹介します。

ロングポジション、ショートポジション

ロングとは「買う」こと、ショートとは「売る」ことを指します。

成行注文

これは価格を指定せず、現行の価格で注文を出すことを意味します。これにより、現在の為替レートで即座に取引が成立します。

指値注文

これは特定の価格を指定して注文を出すことを指します。指定した価格になるまで取引は成立しません。

逆指値注文

逆指値は、指値注文と同様に特定の価格を指定して注文しますが、現行のレートより価格が上昇した場合に購入し、価格が下降した場合に売却するという注文方法です。これは損失を抑えたり、利益を確実に取るために使用します。

IFD注文

これは新規注文と決済注文を同時に出す注文方法です。新規注文が成立すると、自動的に決済注文も有効になります。

OCO注文

これは新規注文または決済注文で二つの価格を指定し、どちらかの価格で取引が成立した場合、もう一方の注文が自動的にキャンセルされる注文方法です。

IFO注文

IFO注文は、IFDとOCOの注文方法を組み合わせたものです。新規注文と二種類の異なる決済注文を同時に出す方法で、決済注文は指値注文と逆指値注文を設定できます。どちらかの決済注文が成立した時点で、もう一方の決済注文は自動的にキャンセルされます。これにより、新規注文時に利益確定と損失制限の両方の注文を一度に出すことが可能になります。

新規注文:100円(米ドル/円)買い
決済注文:110円(米ドル/円)売り、90円(米ドル/円)売り

トレイリングストップ注文

スキャルピング取引

スキャルピング取引は、数秒から数分の短期間で反復的に売買を行い、利益を追求する戦略です。しかし、全てのFXブローカーがスキャルピング取引を許可しているわけではないので、取引開始前に確認することが重要です。

デイトレーディング

デイトレーディングは、数分から数時間で取引を繰り返し、利益を目指す手法です。

スイングトレーディング

スイングトレーディングは、一日から数週間にわたって売買のタイミングを見計らう戦略です。

ストップ・ロス

ストップ・ロスは、損失が発生した状態でポジションを解消することを指します。すべての取引で勝つことは不可能なので、ストップ・ロスの戦略を適切に利用することで、安定した利益を獲得することが可能です。

マーチンゲール法(ナンピン)

マーチンゲール法、またはナンピンは、所有しているポジションと逆の動きをする市場に対して、同じ方向のポジションを追加し、平均取得価格を下げる取引戦略です。ナンピン買い、ナンピン売りとも呼ばれます。

ただし、市場が予想と異なる方向に動き続けると、損失が急増し、最終的には必要資金が不足し、強制的にポジションを解消する(ロスカットされる)ことが多いので、損切りラインを事前に設定しておくことが重要です。

まとめ

ここまで、FX取引において役立つ一部の用語を説明しました。

本記事で取り上げた用語は、FX取引を行う際に頻繁に出会う語彙ばかりなので、これらを理解しておくことは非常に有益です。

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